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061:【受験生向け】弁理士試験に独学で合格した話⑧「合格に3000時間の勉強が必要なのか」

弁理士試験をどのように独学で乗り切って合格に至ったかをお伝えしています。過去記事は以下の通りですので、宜しければご覧ください。

さて、今日のお題は「合格に3000時間の勉強が必要なのか」です。

インターネットで「弁理士試験 勉強時間」と検索すると、3000時間は必要だ、だから一年で合格を目指すなら毎日8時間半の勉強が必要だ、というような記事が結構出てきます。

これまでの記事で、独学で弁理士試験に合格をしたというお話や、直前期に集中して勉強をしてきたお話などを書いてきましたが、実際にどのくらいの勉強時間を割いてきたのかは、気になるところかと思いますので、お伝えしていきたいと思います。

目次


  • 直前期(3ヶ月前〜1ヶ月前)の勉強時間
  • 超直前期(1ヶ月前〜当日)の勉強時間
  • 総勉強時間は2000時間未満
  • 完全一発合格を目指すならもっと時間は減らせる
  • 勉強時間というのはあくまでも目安。それに怯んではもったいない

直前期(3ヶ月前〜1ヶ月前)の勉強時間


僕は、弁理士試験を受けていた頃は、正規雇用の公務員として働いていましたので、朝は8時半から夕方は17時半ごろまでは勉強ができませんでした。

ですので、平日は、仕事が終わってから軽く夕食を食べて、そこから図書館に行って勉強をしていました。概ね、19時ごろに図書館に入り、閉館の22時まで勉強をしていました。

では土日は朝から晩まで勉強をしていた・・・かというとそうでもありません。

午前中から勉強したこともなかったわけではありませんが、多くは、昼食をとった後からの勉強ですから、13時〜14時くらいから閉館の22時までが勉強時間ということになります。

もちろん、休憩もしっかりとっていましたので、9時間の勉強時間ということはなく、多くても7〜8時間くらいだったのではないかと思います。

つまり直前期は、平日は3時間×5日に、土日は7〜8時間×2日で、毎週30時間程度の勉強時間だったということになります。

超直前期(1ヶ月前〜当日)の勉強時間


1ヶ月前になるまでは、体調管理をしながらの勉強スタイルでしたが、試験当日が1ヶ月後になりますと、あまり悠長なことも言ってられません。

とはいえ、土日は既に長時間勉強に時間を割いていましたので、基本的には平日の勉強時間を増やすことになります。

具体的には、図書館が閉まった後に、深夜まで開いているカフェに入って2時間程度の延長戦を加えていました。

超直前期は、平日は5時間×5日に、土日は7〜8時間×2日で、毎週40時間程度の勉強時間だったということになります。

総勉強時間は2000時間未満


自称「短期集中型のスプリンター」の僕は、短答式試験、論文式試験の必須科目、口述式試験のそれぞれ3ヶ月間勉強していましたが、3ヶ月というと13週間程度ですから、毎年せいぜい450時間程度という計算になります。

論文式試験の選択科目は、3週間程度で仕上げましたので、これに、超直前期と同程度の120時間をこれに加算します。

以上より、弁理士試験合格までの総勉強時間は、1年あたり450時間が3年に、選択科目で120時間ですから、合格までに本腰を入れた勉強には1500時間程度を割いてきたということになります。

また、以前の記事でも書きましたように、願書を提出するまではだらだらと入門書などを読んだり、条文の塗り分けをしていましたので、直前期に入る前にやっていた作業もある程度は加算をしておくべきでしょう。

結局、総勉強時間としては、多く見積もっても2000時間程度だったのではないかと振り返っています。

完全一発合格を目指すならもっと時間は減らせる


改めて考えると、それなりに時間を費やしたのだなと感じるところですが、これでも無駄はあったように思います。

というのも、その年の試験が終わってしまうと、次の試験の準備を始めるまでには勉強から離れてしまいますので、次の年に勉強を始めるときには、前年に覚えたことというのはほとんど忘れてしまっていました。

ということは、次の年はほぼイチから覚え直しという状況でしたので、そこには大きなロスがありました。

いくら一般的に言われている3000時間より短い勉強時間であったとはいえ、それでも改善の余地のあるやり方と言えるのではないでしょうか。

勉強時間というのはあくまでも目安。それに怯んではもったいない


弁理士試験の合格のためには、一般的に3000時間という数字が出されていますが、それより短い時間で合格点を掴むことは可能であると言えます。

しかし、勉強の進度というのは、個々人の理解度に大きく左右されますので、僕より短い時間で合格できる人もいれば、3000時間以上の勉強時間を割く必要がある人もいることでしょう。

3000時間という膨大な時間が複数のソースから示されていると、あたかもそれが真実であるかのような錯覚に陥ってしまいますが、それが正しいかどうかは、ぜひ皆さんの体験で検証していただけたらと思います。

結局、3000時間というのは、あくまでも予備校を利用した場合の目安なのでしょうね。働きながら合格を目指そうかと悩まれている方は、この膨大とも言える数値に怯むことなく、最短ルートで合格を掴み取っていただけたらと思うところです。

弁理士試験は、工夫次第で独学でも合格できますので。


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