弁理士試験をどのように独学で乗り切って合格に至ったかをお伝えしています。過去記事は以下の通りですので、宜しければご覧ください。
- 051:弁理士試験に独学で合格した話①「導入編」
- 052:弁理士試験に独学で合格した話②「なぜ独学を選んだか」
- 054:弁理士試験に独学で合格した話③「一発ずつ合格までの大まかな流れ」
- 055:弁理士試験に独学で合格した話④「難解な条文をどう扱うか」
- 056:弁理士試験に独学で合格した話⑤「難解な条文をどう扱うか|その2」
- 057:【受験生向け】弁理士試験に独学で合格した話⑥「どのような教材を使うか」
- 058:【受験生向け】弁理士試験に独学で合格した話⑦「どのような文房具を使うか」
- 061:【受験生向け】弁理士試験に独学で合格した話⑧「合格に3000時間の勉強が必要なのか」
- 062:【受験生向け】弁理士試験に独学で合格した話⑨「勉強しはじめの知識のインプット方法」
さて、今日のお題は「短答式試験は過去問集を読む」です。弁理士試験に合格するためには、相応の知識のインプットと、試験当日の適切なアウトプットが必要と書きましたが、まずは短答式試験について書いていきます。
目次
- 短答式試験の過去問集には合格に必要な知識が詰まっている
- 短答式試験の過去問を最初から解かない
- 短答式試験の過去問を解いて間違えた肢を潰していく
- 最後まで正解できない選択肢とどう向き合うか
短答式試験の過去問集には合格に必要な知識が詰まっている
前回の記事で、短答式試験のために用意した教材は何かをお伝えしました。
おそらく、こんなものだけで本当に合格できるのか?と思われた方もいらっしゃるかと思います。
しかし、これはマインドセットの問題とも関係してきますが、弁理士試験に合格するために、難解な基本書の完全な理解などは全くもって不要です。
試験では、条文を理解して、しっかりと問題で問われていることに適用することができるかが問われているに過ぎません。
たとえどれだけ基本書を読んで理解したとしても、問いに対する適用の仕方がわからないと、いつまで経っても合格はできません。
この点、過去問の問題文と解説には、合格に必要な知識が凝縮して詰まっています。
問題文には、試験委員が問いたい内容がピンポイントで書かれており、解説には、これに対する端的な説明が書かれている、というとイメージが湧くでしょうか。
結局、ある程度は過去問の焼き直しの部分も少なくありませんので、過去問が解けさえすれば合格は掴み取れるわけです。
つまり、合格に必要な知識や論点・理解・考え方は、全て過去問に詰まっているということです。
短答式試験の過去問を最初から解かない
過去問に全て詰まっているからといって、いきなり過去問を解こうとしても挫折するだけです。
いきなり過去問を解いて解けるくらいなら、過去問対策など不要です。
最初は、一つの選択肢を読み、その解説を読み、条文や審査基準に照らし合わせます。
そして、条文のどの箇所がどう問われているのか、そしてどのような思考を辿って正解に辿り着いているのかを理解するように心がけます。
短答式試験の過去問を解いて間違えた肢を潰していく
こうして、選択肢と回答までの思考プロセスが組み上がってから、過去問を解くようにします。
解いていくうちに、正解できた選択肢と間違った選択肢が出てきますので、これを記録しておきます。
過去問集が一巡したら2周目に入ります。2周目は、1周目で間違った選択肢に絞って取り組みます。
正解できた選択肢は、ひとまず正解できるので、繰り返しは不要です。
一方、間違った選択肢は、また間違える可能性が高いので、再度解説をしっかりと読み、思考プロセスを見直します。
最後まで正解できない選択肢とどう向き合うか
同様に3周目、4周目と取り組んでいくと、だんだんと正解できた選択肢が増えていくことになりますが、最後まで正解できない選択肢もあるかと思います。
最後まで正解できないものは、どうやっても正解できないですし、その1問が正解できなくて不合格になることはありませんので、この際切り捨てます。
大方正解に辿り着けたら、改めて時間を測って解いてみると、初期に比べて大幅な成長を実感できると思います。ぜひ、諦めずにトライして頂けたらと思います。
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